横須賀功光さんへの文章を再読して泣き出してしまった。恥ずかしい話しだが、それほどに横須賀さんの死は衝撃だった。はじめてですぺらへいらした折、余命は約1年とのことだった。
今だけだから飲ませろの「いまだけ」が彼の口癖になった。わたしはそれに応じた。疲れていようが、睡眠不足だろうが、彼の来店だけは特別だった。連日、朝まで議論に議論を繰り返した。
年末、死期が迫ったのを悟ったのか、彼は1週間来なければ死んだと思ってください、と。そしてそのとおりになった。彼が亡くなった日、彼の自宅のすぐそばに車を止め、わたしは泣いた。
わたしにとって彼は山本六三以来の友だった。