ライダーのあいだではちょいと知られたレーダー探知機である。
バイク専用設計により専用ステーと大音量警報音、大型LED、防水仕様、簡単に脱着可能。ただし、ステーとコードはBMWに直づけしたためになくした。現在はマジクロスで取付けている。GPSなど最新機能はないが必要にして十分な機能を持つ。購入は1989年、26年使い続けている。大音響のため、急ブレーキが間に合う、北海道で何度も助けられている。
レーダー探知機はGPSが内蔵されてから急速に変わっているが、機能自体は30年前からなにひとつ変わっていない。対応するのはパトロールカーや覆面パトカーが積んでいる移動オービスと通常のレーダー式オービスのみで、ループコイル式(北海道にはない)、Hシステム、LHシステムには対応していない。正確には対応していないのでなく、対応できないのである。
それを補うためのGPS機能であって、居場所からオービスの位置を推定しているに過ぎない。GPSを積んでから情報が増えすぎて、通常のレーダー式ネズミ捕りの反応を見逃してしまうとの笑えない結果をもたらしている。わたしにとっては冗談としか思われないが、パトロールカーや覆面パトカーをはじめとする移動オービスに捕まる御仁はみなさん最新のレーダー探知機(例えばユピテル)を載んでいるそうな。
VR-211Mのような20年以上前のレーダーはネズミ捕りにしか反応しないので、鳴った瞬間に急制動と相場は決まっている。真にもっとも有効なレーダーと云えよう。
レーダー探知機は法律で禁じられている国が多い。わが国は設置が許されている数少ない国である。そしてレーダー探知機の目的はネズミ捕りから遁れることである。高速道路や国道のオービスは他の車が速度を落とすのですぐ分かる、やはり問題は移動オービスである。よって、最新のレーダー探知機であっても、ネズミ捕り専用に改造、則ち余分な機能は停止したうえで用いることをお薦めする。
ただし、スピードガンを用いたオービスには、ループコイル式、Hシステム、LHシステム同様、対応しようがない。要するに、レーダー探知機ほどいい加減な商品はない。レーダー探知機の旧い新しいはGPSへ打ち込む情報が新しいというだけの話。それ以外、なんの意味もない。