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アナフィラキシー   一考   

 

 神大病院の医師によると、移植の予後を診ているのでそれ以外のことは分からない、循環器内科で調べるしかないだろう、と。循環器内科は戸田中央の心臓血管センター(心臓血管外科を含む)に相応する。こちらは戸田中央へ下血で入院中に徹底的に検査した。循環器学の原点とも云える高血圧、虚血性心疾患、不整脈、心筋症、大動脈瘤、心不全、感染症(感染性心内膜炎・心筋炎)等々である。
 もっとも疑っていたアルコール不耐性なら、穿刺の際のアルコール消毒にも反応する。戸田中央の医師は真っ先にアルコール不耐性を退けた。

 素人判断だが、症状から逆算すれば、クームス分類の I型アレルギーのアナフィラキシーショックが疑われる。血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、急速な血圧低下によるショック状態を呈する。ただし、アナフィラキシーだと皮膚の異常(発疹や蕁麻疹が)が先行するはずなのだが、そのような症状はなにもない。
 さらに、なにかを食べて惹き起こされるのであれば納得がゆく。うどん屋で失神したことがあるのでそれが剴切となろうか。しかし、1日、2日なにも食べていないのに失神することがある。例えば、戸田中央のトイレでの失神などがそれに当たる。血液検査の日は前日から水以外は禁止されている。免疫抑制剤の体内残量濃度が計られないからである。
 埼玉では月に1回は失神していた。そして失神がもっとも激しかった頃はほとんど食事を摂っていない。いかなるアレルギー反応であれ、引き金となる食物アレルギーがあるはず。食物アレルギーの過多を占める鶏卵、蕎麦、ピーナツ、ナッツ類などは昔からわたしの好物であり、それらを食して異常を呈したことがまったくない。ないと云うよりも前述したごとく、食事もしていないのに出現するアレルギーなど存在するのだろうか。

 食べ物でなく、対象が薬ならことは深刻である。現在服用している薬は止められない。前項で著したごとく、服用中止は死を意味する。そして皮肉なことに、ステロイドはアレルギーの特効薬でもある。
 アナフィラキシーの検査としてはブリックテストやRASTが考えられる。後者は長期間を有し、根気よく治療する必要がある。また、食物アレルギーの専門医は寡ない。県下で小児科医を除くと10人もいまい。さて、ピーナツを食べて平気なひとがアレルギー検査を受けるべきなのかどうか、「エポケー」とでも云っておこうか。


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2015年01月08日 12:09に投稿された記事のページです。

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