レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 生物多様性を保つことは既に手遅れ | メイン | 相場 »

276円の極旨鮨   一考   

 

 しまあじの活きているのが安かった。小さいのが一匹1200円、たった今5枚に下ろしたところである。西区へ引っ越してからは魚付けの毎日である。マックスバリュー西明石南店ではかわはぎ、がしら、はもの刺身。ラ・ムー大蔵海岸店ではひらまさ、かんぱち、ひらめ、たい、かわはぎ、うに、さわら等の握り寿司(5巻)。その内、海胆とさわらは369円、他は276円、お薦めはたいとかんぱち。今日のしまあじはフレッシュ石守だった。
 以前、明石にいたころは明石卸売市場へ這入る鑑札や明石浦漁協での間接的入札の権利などを持っていた。入札は漁師および魚屋(市内の組合員)だけなので、1割の手数料を払って親しい漁師に入札してもらうのである。

 フレッシュ石守の敷地内に100万弗本舗というパン屋がある。15歳の折、はじめて働いて5000円の給料を頂戴した店が100万弗だった。2箇月分の給料をはたいて父にガスライターを買ったことは掲示板で書いた記憶がある。往時もっとも安価なガスライターが1万円だったのである。この1万円は現在の20〜30万円に相応する。
 神楽坂のメゾン・カイザーやポール、渋谷のヴィロンのような旨いパン屋ではないが、屋号に惹かれての100万弗である。ブランド志向はわたしにはなにもない。たかが所有によって自己の優越が誇示されるとは思っていないからである。さらに申せば、所有とか誇示とか優越などという戯言をわたしは信じない。序でに自己も。自己とは永遠につづく事故の謂いにほかならない。


←次の記事
「相場」 
前の記事→
 「生物多様性を保つことは既に手遅れ」

ですぺら掲示板2.0トップページへ戻る

このページについて...

2014年10月10日 20:21に投稿された記事のページです。

次の記事←
相場

前の記事→
生物多様性を保つことは既に手遅れ

他にも
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34