今日は市役所で親切な方と出遭った。釈然としないところをひとつふとつ解き明かしてくださった。前項で書いた国保の地域差だが、東北、北海道を別にして基本東低西高のようである。東京がもっとも安く、名古屋を境に関西が高く、京阪神なかでも大阪府の吹田市、門真市はもっとも高いらしい。
在宅重度心障手当だが、阪神・淡路大震災の折にすべて廃止されたと分かった。政令指定都市のなかで廃止を続けているのは神戸だけ、「大きな声では云えませんが、身障者には住みにくい街ですね」と担当者。
重度障害者医療費受給者証と更生医療の中身は同じですが、立場上、更生医療を奨めるしかないとも云われた。更生医療を受けるには「医学的意見書」(有料)が必要だが、実はあってもなかっても同じことです、と。ちなみに、育成医療、精神通院医療も同様で、重度障害者医療費受給者証があれば「医学的意見書」の手続きは必要ないと。
後期高齢者医療は「現代の姥捨て山」と揶揄されていますがとの問いに、「そちらも大きな声では云えませんが、保険料が毎年変わるとのデメリットがあります」との説明を受けた。後期高齢者医療の保険料は後期高齢者がどれだけの医療費を使ったかで決まる。「保険料の軽減措置」が継続中なので、保険料はもっかのところ安いが、いずれ国保より高くなる、と。考えてみれば当然、その部分をして姥捨て山と称するようである。
後期高齢者医療制度は、日本国内に住む75歳以上の後期高齢者全員と、前期高齢者(65~74歳)で障害のある者を対象としているが、そのうち前期高齢者は75歳になるまでは後期高齢者医療と国保を選択できる。要するに、来年保険料が国保より高くなった場合は国保に戻れば良いと聞かされた。それ故、八月付で後期高齢者医療に這入る手続きを済ませた。
先日NHK(を名乗る地域スタッフ)が来た。拙宅にテレビはないがと云うと、それでは家のなかを確認させろと云う。押し入れば犯罪になりますよ、と押し問答が続いた。あまりに執拗いので、市役所へ行ったついでにNHK放送受信料の全額免除の手続きを済ませた。このようなことははじめてである。通常は申告だけで済むのだが、拙宅へ来たスタッフはよほど報奨金が欲しかったに違いない。