税金泥坊で詳しく書いたのは、国民健康保険は全国均一条件と誤解なさっている方が多いからである。健康保険の運用は地方自治体なので、全国様々である。前項で書いたように、無料から54600円まで、目眩くような落差が生じる。
わたしは日本医師会が云うところの健康保険の効用なるものを額面通りには信じていない。ひとこと云っておきたいのは、裕福な自治体の制度が必ずしも手厚いとは限らないことである。東京や神戸の例がそれにあたる。先端医療都市として、神戸市は福祉の街づくりを謳い文句にしているが、それを信じる者はいまい。
さらに大書したいことがある。福祉医療にまったく理解のない神戸市だが、しおりには医療の目的を持っての転入を禁ずと書かれている。日本国民は住みたいところへ住む権利を有している。神戸市は日本国憲法をなんと心得ているのか。首長から役人に至るまで、ことごとくが改憲派だとでも云うのかしら。