蓮如の「明日は御座なく候」を座右の銘とする細川護煕の都知事選出馬が決まったようである。某代議士秘書から聞いたのだが、嗾したのが小泉純一郎と云うから面白い。マスコミでは細川が小泉を口説いて協力を得たとなっているが、はなしは逆で、脚本を描いたのは小泉だそうな。
他の候補は細川陣営の脱原発をシングルイシューとして非難するが、二項対立は小泉の得意とするところ。二項対立との単純図式を云々する前に、喉元過ぎれば熱さを忘れるのごとく、現今の東京都民にとって原発がさしたる問題になるとは思われない。わたしはオリンピックを返上してでも原発はなくすべきだと思っている。そのためなら小泉方式であろうがなんであろうが、利用しない手はない。脱原発で二人が揃って選挙カーに乗って熱弁をふるえば、瀬戸内寂聴、大江健三郎、孫正義なども協力するに違いない。
新潟の泉田知事の周辺が危うい。かつての福島県知事佐藤栄佐久が原発に反対したがゆえに、実弟が関与した汚職事件の追及を受け、5期目の任期途中で辞職に追いやられた。知事抹殺のためのでっちあげ汚職事件である。泉田裕彦も既に外堀は埋められた。なんとか踏み止まっていただきたい。
前都知事猪瀬直樹は公職選挙法違反でなく贈収賄で立件の予定だが、日歯連事件とよく似ており、立件が断念されるおそれがある。以下は揶揄だが、東京都民344万(本人の弁)の票を集めた成り上がり度と都民の民度とはそれなりにバランスが取られていて感心させられる。