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最後の入院   一考   

 

 戸田中央に於ける最後の入院ならびに最後の診察が決まった。当然非常時は計算に入れていない。その非常時だが、輸血によって上がっていた鉄分が急速に下がっている。貧血の慴れ濃厚とのことで、フェロミア(クエン酸第一鉄ナトリウム)を処方してもらった。
 鉄は赤血球の原料であり、不足すると鉄欠乏性貧血を起こす。鉄分の多い食事(肉類、レバー、鰻、ひじき、しじみ、あさり、海苔、大豆、ほうれん草など)を摂ることも大切だが、一度、体内の鉄分が枯渇すると、食事だけではなかなか回復できない。そのような場合にフェロミアで鉄分を補給する。問題は胃潰瘍や大腸炎など胃腸に病気のある人は、慎重に用いなければならない。
 今回は医師だけでなく、外来および入院棟の看護師にも引っ越しの挨拶をした。心配するのは引っ越し先での病院だが、神大付属は腎移植の経験が浅く少ないので、みなさんが反対する。県立西宮病院を全員が勧めるが明石からではいささか遠い。
 余談だが、夫婦間の生体腎移植で、特有の拒絶反応が生じることに対し、兵庫県立西宮病院腎疾患総合医療センターが、拒絶反応を回避するために免疫抑制処置を行ったうえで移植する手術に3例連続で成功したことが2011年9月、判明した。拒絶反応は、出産を経験した妻の体内に、夫に対する強い抗体が残るのが原因。成功例が続いたケースは珍しく、韓国でのアジア移植学会で報告された。今までは出産を経験した妻の20〜30%が、夫の遺伝子を受け継ぐ子を妊娠することで、夫に対する抗体が作られ、激しい拒絶反応を警戒して移植を断念するケースが多かった。
 わたしはもっかこの拒絶反応で困惑させられている。拒絶反応がひどいので、免疫抑制剤を減らすことができない、それでサイトメガロウィルスに罹り、下血に苦しめられている。要するに、治療すら思うにまかせない。このところ風疹が噪がれているが、わたしは免疫が抑制されているので大半のワクチンを必要にせまられて射っている。保険が効かないのでワクチンだけで十万円ほど費っている。

 最後の入院は7月8日、最後の診察は7月29日。身体にこれ以上疵をつけるのは嫌だが仕方がない。そこまで済ませてわたしは東京を離れる。


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2013年05月28日 21:32に投稿された記事のページです。

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