松戸ー上野間の移動に2時間かかる、と書いた。移植後、わたしは2度山形へ行っている。2度とも松戸ー上野間と上野ー山形間の所要時間がほぼ同じだった。電車は座っていればよいのだが、松戸ー上野間は階段を下りたり上ったり、特に上野駅の新幹線乗り場は地下深くに設けられている。歩く距離が長くて、身体がもたないのである。
東海道新幹線はさらに大変である。体調を崩してからこの電車には1度しか乗っていないが、まず、ホームや車両が長すぎる。東京駅では八重洲側へ辿り着くのに一苦労、構内をやはり小1時間歩かないと到着しない。問題はそれからである。指定の車両へ行き着く時間がなく、適当なところで飛び乗ることになる。わたしにとって1両の長さが一息で歩ける限界である。要するに青息吐息で1両5分、連結部での休憩に5分、仮に16両を歩くとすれば160分、そのころ電車はどこまで走っているのだろうか。
それを考えると、目的地までの所要時間は長くても深夜バスは身体が樂である。乗るまでに時間はかかっても、乗ってしまえば歩かずに目的地へ着く。新幹線が1両乃至2両編成になれば乗ってやっても良いと思っている。
長い距離は不得手だが、短い距離をちょこちょこ歩くのは得意である。要するに途中に休憩場所さえあれば、思いのほか歩く。病院なんぞ椅子だらけ、2キロでも3キロでも、隅から隅までもってこいの散歩道である。