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小腸内視鏡2   一考   

 

 今週の小腸内視鏡だが鉗子止めで出血が収まれば良いのだが、もしも小腸の摘出となれば大事になる。小腸と血管が癒着している場合がそれにあたるが、内視鏡や腹腔鏡で小腸の除去手術はできない。当然、開腹手術となる、それだけは避けたいのだが。

 内視鏡(ファイバースコープ)の概略を。東京大学の宇治達郎がオリンパス光学の杉浦睦夫、深海正治らの協力を得、50年に胃のなかに挿入して撮影できる小さな写真機を発明し胃カメラと名づけた。その発想に光ファイバーの技術を加えて内視鏡が完成する。現在では内視鏡を用いた診断技術、器具の製造共に日本が世界をリードする。
 内視鏡で調べることができるのは食道、胃、小腸、大腸、喉頭、気管、気管支、鼻腔、副鼻腔、尿道、膀胱、腟、胸腔、腹腔、胆管、関節腔などである。「百聞一見に如かず」のごとく、直接視認できるのが最大の強み。さらに必要に応じて生検や細胞診によって顕微鏡レベルでの診断ができること。

 今回の小腸検査だが詳細はわたしには分からない。なにしろ小腸は5メートルもある。内視鏡を口から入れるのか肛門から入れるのかそれすら知らない。パソコンに這入っている医学書では「十二指腸以外の小腸は長さが2メートル前後あるファイバースコープを口から挿入して検査」とあるが、2メートルではどうにもなるまい。単純計算でも7メートルは必要、第一に大腸用の内視鏡でも2メートルは優に超える。瀬戸口医師は内視鏡による前立腺癌の除去手術を行っているが、小腸は専門外で全くご存じないようである(小腸の内視鏡は口と肛門の両方から半分ずつ挿入する)。


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2013年03月22日 17:59に投稿された記事のページです。

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