イタリア料理やフランス料理でチーズを用いない料理などあるのかしらと思う。欧州では町のパン屋の大半が塩抜きのパンを作っている。それはそれで素晴らしいことなのだが、腎不全によってチーズを食べられない人も各国に10万人から15万人ほどいるはずである。
屋号は伏せるが、某イタリア料理店のコックと話し合う機会があった。彼によると乳製品ということになれば、使っていない料理はほぼ存在しないようである。牛乳は鶏卵に次いで2番目に多い原因アレルゲン。昨年12月21日、調布市で小学5年の女児が給食を食べた約4時間後に死亡、死因はアレルギー反応のアナフィラキシーショック死だった。腎臓病に食物アレルギーのひとを加えればかなりな数でないだろうか。
わが国では和洋食が渾然として一如を成すが、元来わたしは和食が好きである。よってイタリアンやフレンチを看板に掲げる店へ滅多に行かない。和食の場合は塩だが、イタリアンやフレンチの場合は塩に加えるに、乳製品である。欧州の腎不全患者はどうしているのかしらと思う。
追記
何時も書いていることだが、ヨーグルト、チーズ、バターなどは禁制品である。