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腎臓癌   一考   

 

 佐々木幹郎さんから電話があって、尿管結石で激痛に見舞われて救急車で入院。CTスキャンで腎臓に癌が発覚、除去手術を施したようである。
 この場合、対応を急ぐのは当然癌の方である。腎臓は近隣をリンパが走り、腎臓そのものが血管の集積場である。癌が転移すれば大事になる。わたしは尿管結石でなく、腎結石を患った。腎臓の結石が流れ出して尿管に詰まると、尿管結石ということになる。
 現在の泌尿器科では腎結石が理由で腎不全に罹らないようだが、わたしの場合は悪化した。その理由は未だに正確には分からない。結石が表面化してから、腎不全の発症までに15年ほど掛かっている。
 例えば、「わたしは認知症に罹らない」と云うのは嘘である。何人であっても罹るのだが、問題は生前にそれが表れるか表れないかの違いである。病全般も同じで、生前に症状が顕著になるかならないかの違いである。それは一種の運命であって、自分の意志ではどうにもならない。
 幹郎さんの腎臓の生理検査を知らないので、それが命にかかわるような病だったかどうかは分からない。ただ、いかなる病であろうが、時を経れば命にかかわるようになる。発見は早いに越したことはない。例え早くとも、わたしは手当が遅くなって命の遣り取りを演じることになった。


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2012年11月20日 20:31に投稿された記事のページです。

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