このところジャズのCDを買っている。いかなる種類のオークションであれ、わたしは最初に自分が入札した上へ再入札することはない。従って、先週の日曜日に車でこれというものが出品されていたが、ことごとく外してしまった。
車はともかく、CDで必ず外すのがMJQである。海外では5枚セット、10枚セットなどで旧盤が覆刻される。しかし、MJQにはかような覆刻が少ない。おそらくそれが人気の理由だと思うのだが、ミルト・ジャクソンがそれほどの演奏家だとは思わない。
ソニー・クラーク、ウォルト・ディッカーソン、ジョン・ルイス、ホレス・シルヴァー、マヌエル・ヴァレーラ、フィリー・ジョー・ジョーンズなどは他に入札者がいないようである。マル・ウォルドンはわが国でも随分と活躍していたが、人気はなさそうである。情念過多の彼の演奏は昔のバンビではやんやの喝采だったのだが。バンビーのマネージャーも確かマル・ウォルドンのStablematesのファンだったと記憶する。ジャズの世界でも時代と共に人気は動くのだろうか。