病院の売店のカツサンドとクロワッサンとメイプル・ラスクが滅法旨い。ところがクロワッサンの方は滅多に見掛けない。今日は久しぶりに入手、幸運である。
このなかで味付けからもっとも遠い存在がカツサンドであるまいか。豚肉の質、揚げる油種と温度、油切りぐらいなもので、他は似たり寄ったりである。ベーカリーの技術がものをいうとは思われない。ところが、このような単純な食い物ほど実は味の違いが出てくる。
まず、売店のカツには肉そのものに雑身がない。ヘレでなくロースを使っているが、きれいに油身を除去している。つまり肩ロースなどは使っていないのである。そして回し取りをしていない。一挙につくっているから揚げ方に斑が生じない。それらが成功の一因である。魚の甘酢煮とカツサンドとは奇妙な組み合わせだが、値は250円。お気に入りである。ちなみに、拙宅の近くのベーカリーは450円だが非常に不味い。