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死ぬであろう日   一考   

 

 かつての大量輸血の際も死ぬとは思わなかった。素人意見だからどうなるかは分からない。しかし、死ぬときは事前にそれとなく悟るのでないかと思う。それにしても、死を近しく感じるようになった、と云うより思いを致すのは死のことばかり。
 先日、身の周りを一新と書いた。わたしは有終とはまったく縁がない。縁がないがゆえの一新である。憂愁、優柔、薄弱とは昵むが決して恰好の良いものではない。あくまで冗談で生きてきた。
 移植者のうち拒否反応に罹るのは50パーセント、内95パーセントが治療により恢復するという。戸田中央の瀬戸口医師はそちらの名医、95パーセントにわたしも是非入れていただこう。
 「何とかしてよ、予定が立たないのです」とわたし。「なんとかしてほしいのはこちら、入院の遣り繰りがつかない」「あなたの身体でしょ、責任とって」と医師、冗談を飛ばすところに余裕があると信じたい。さて、生きるも冗談、死ぬも冗談、どちらに顛んだところで糞の上。


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2012年10月05日 04:47に投稿された記事のページです。

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