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領有権   一考   

 

 中国の外相が国連で敗戦国との言葉を四度繰り返していた。中韓にとって日本は敗戦国というのが歴史的事実なのである。今般の領土問題に対するわが国の態度は戦勝国に対するそれとして著しく不敬だというのが彼等の本心である。領土問題に限らない、戦後処理の問題は彼等にとってなにひとつ終わっていない。
 いずれにせよ、尖閣や竹島の領有権で戦後処理の問題が浮かびあがってきた。これから長い長い我慢比べがはじまる。
 わが国は経済のことを大言する。経団連の米倉会長は戦後最悪の会長だと思うが、尖閣諸島が日本の領土でない可能性を含めた発言をして波紋を広げている。他方、野田首相の支持率が跳ね上がっている。その上がり方は日本人の屈折したナショナリズムを示唆している。
 わたしは経済を二の次に置く国があってもよいと思う。別に中国がそうだといっているのでないが、わが国は経済のためなら信じるところを曲折させてきた。このような国は一度経済を離れて局地的な戦争を経験すべきと思うのだが。
 ウスリー川の中州、ダマンスキー島(中国語名は珍宝島)の領有権を巡って軍事衝突が発生したのが1969年、尖閣問題は日本側が対応を一歩間違えると同様の紛争をもたらす。もっとも、自衛隊員が射殺されようが、自衛艦が沈没させられようが、反撃の根拠になる法体系がなにもない。国内法を整えるに半年以上はかかる、その間中国海軍のミサイルを相手に海上保安庁が機銃だけで持ちこたえるしかないのだが。


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2012年10月01日 12:44に投稿された記事のページです。

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