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国民の熱狂   一考   

 

 尖閣諸島の所有で中国と日本が揉めている。島は小さいが付随する領水は途轍もなく大きい。
 明日は柳条溝事件があった日である。戦前、日本軍を中国へ向かわせたのは大衆の熱狂だった。群集心理はわが国の御家芸であった。戦中戦後を通じて変わらない上から目線は日本人の民族的汚点である。そして81年を経て、日中の熱狂は逆転した。聞くところによると、一万隻の漁船が尖閣を目差すという。尖閣の消息は南沙と同一である。中国は常に本気であり、日本の尖閣国有化に対する実力行使は日本が尖閣を断念するまでつづく。戦後の日本人は損得尽で生きてきた。しかし、経済の問題など中国は一顧だにしない。中国人は理を優先させる、少なくとも、尖閣を法的に国有化したのは中国の方が先である。


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2012年09月17日 14:57に投稿された記事のページです。

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