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採卵そして孵化   一考   

 

 このところ公園へ日参していた。金魚は採卵が終わり、孵化を待っている。近々新しい命の誕生である。通常、採卵は一匹の雌に複数の雄を用いる。雄が単数だと精子がかからない卵が生じる。無精卵はすぐ腐敗して黴が生え、有精卵にも移ってゆく。それを防ぐための乱交であって、魚類のほとんどが父親不知である。
 二歳魚以上なら二、三万箇は産卵する。産卵用のビニールが4、5メートルは必要になる。ところが、こちらの公園は変わっている。30センチほどの平テープを10本ほど纏めたものを一箇である。おそらく多数の卵の中から偶然産みつけられた千もしくは二千ほどを採卵し、他は棄てるようである。
 二、三万の産卵で秋まで育てる金魚は十匹を切る。それを考えれば千、二千と云うのは極端に少ない。しかも、愕いたのはひとつの池に複数の平テープの束が置かれ、それぞれに蘭鋳、阿蘭陀獅子頭、江戸錦などと札が貼られている。随分と乱暴な採卵であり、飼育である。当歳魚がごたまぜに育てられている理由が分かったのだが、金魚は種類によって発育の速度が違う。金魚は原則平和主義者だが、あまりに大きさが異なると共食いする。
 先祖帰りの鮒の除去をはじめ、これから色変わりする夏まで撰別がつづく。金魚愛好家の正念場である。

追記
 ところで餌のミジンコやアブラムシはどう手当するのだろうか。ほうれん草パウダーを使ってミジンコを自己増殖させるのかしら。もしそうなら金魚の数倍の池が必要になるが。


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2012年05月09日 17:12に投稿された記事のページです。

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