御見舞いメールなるものを頂戴した。見舞いに伺うとあるが、だったらメールはいらないだろう。いずれにせよ、検査入院に見舞いは無用である。日曜日は休みのため、拙宅へ帰ってきた。とにかく忙しい、日々透析の合間をぬって検査漬け。
お隣さんが糖尿で腎不全、合併症で耳が聞こえなくなっての再入院だが、わたしに云わせると問題は腎不全のみ。クロアチニンの価を知らないのでなんとも云えないが、医師によると一年以内の透析らしい。と云うことは2.5か3.0ぐらいか。
ご当人は点滴がつづくだけで悲鳴を上げている。なんともはや軟弱なお方である。その女房とはなしたのだが、ファーストフードの唐揚げやハンバーガーがお好きで、女房の手料理には箸もつけないとか。女房の料理は味が薄いようだが、この関東人の薄い味が曲者である。薄いとは色が薄いであって、即ち塩っぽいを意味する。濃口醤油より薄口醤油、トンカツソースよりウスターソースが塩味が濃いに決まっている。
医師が食事制限のはなしをしている最中に、烏賊が喰いたいと女房に催促している。一方で、透析は嫌なので、医師が治すと思い込んでいる。わたしが半年以内に透析ですよと注意しても、わたしは大丈夫の一言、なにを云っても他人事である。糖尿病患者の一端が分かった気がした。
深夜、お隣さんが暴れ出した、透析と云われたのが癪に障った様子。「チクショウ」「もう帰る」を連発しながら、「タクシーを呼べ」と看護師を手古摺らせる。わたしより年嵩だが、はじめて不条理と出遭ったがごとく、実はこの出遭いががはじまりなのだが。