昨日の夜から禁食に這入った。木曜日の朝までなにも食べられない。出血がなければ重湯が木曜日に出るらしく、重湯が出れば退院である。
この手の禁食には馴らされている。飴かチョコレートが欲しいところだが、今回は完全禁食を守ろうか。
前項で百四十グラムと書いたが、困るのは汁物である。スープや味噌汁の類いだが、腎不全用のカレーは百グラム、スープは百四十グラムである。小さな茶碗で六分目ぐらいなのだが、量はともかく、副食が一杯の汁物でお仕舞いというのはいささか切ない。同じ食べるなら固形物を食べたい。元々好きな汁物だったが、めっきり食べなくなってしまった。
十三歳から二十五歳までは体重が五十キロだった。当時は寂滅思想に魅せられてい、食べるということに羞じらい乃至嫌悪感を抱いていた。