女性で朝起きられない、目眩いがする、血圧が低い、貧血とのはなしを良く聞く。それら症状のあいだに関係はなにもない。貧血と低血圧が同じものと思い込んでいる女性が多いが、それはまったくの勘違いである。
先日書いたように貧血はヘマトクリット、ヘモグロビン、血清鉄の数値で計る。血圧が低いとか、高いのは血中水分の問題(水分だけではないが)である。高血圧で貧血のひとは多い。
さて、この二日ほど軽い下血があった。軽いので気にしていなかったが、一昨日の血液検査の結果に愕いた。ヘマトクリット、ヘモグロビンは共に安定していたのだが、数値が急速に下がっている。医師の命令で、今日エポジン(増血剤)を打った。心当たりは大腸からの出血である。
余談だが、エポジンの主成分は遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン(エポエチンベータ)である。昨今、TPPが問題になっているが、わたしは病人なので、健常者と意見は異なる。薬はおろか、腎不全の患者の食品は遺伝子組み換え食品でなければ困る。日本ではほとんどの食品が入手不可能である。TPPに反対する人が声を大にして述べる意見にわたしはことごとく反対である。まず、自由化ありきで、選択は個々の国民の自由裁量に任されるべきでないだろうか。