血液検査の評価表は十年ほど前から貰っているが、読み方がまったく分からなかった。基本なので当然医師や看護師は分かっている、しかし素人に分かるものでない。尿酸値が、コレステロールが、中性脂肪が、血糖値が高いとのはなしは屡々聞かされるが、それらはいずれも断片的な意見であって、喋っている本人が何のことやら理解していないのが実情でないだろうか。わたしの場合はクレアチニンだが、クレアチニンのことがよく分からず、言われっぱなしで何の改善策も立てずに放置していた。気付いたときはいきなり透析治療だった。
この一年余、全四十一項目の評価表に対して質問を繰り返してきた。特に対症療法についてである。上がった下がったは結果論である。だとすれば、どのようにすれば下がるのかまたは上がるのか。腎機能が痲痺しているのでさまざまな異常値に悩まされるが、問題はその修正法にある。ひとつの数値を取上げてもあまり意味がない。それぞれの数値は複雑に関連し絡み合っているからである。
昨今サプリメントが流行っているが、腎不全の患者にとってはいずれも禁制品である。サプリメントは健康なひとのためのものであって、病人には害しか与えない。必要なものは薬で摂取すればよいのである。
日曜日は透析は休みだが、早朝から移植に関する勉強会がある。天気がよければ午後はコサギに会いに行こうか。