婚姻届に複数の証人が必要とは思わなかった。ムーンさんはじめ神戸の知己にお願いしたが、迷惑をお掛けし申し訳なく思う。証人であって保証人ではない、実体は立会人で責任を追求されるようなことはない。
かつて(平安)は通い婚を終えたあとに、同居するのが普通だった。従って、女性は家でひたすら待ちつづけ、もしも男性が来なければ、婚姻は自動的に消滅したと云う。夫婦との概念は希薄で、口約束のようなものだった。ちなみに、現代では結婚後に性的不能だとわかった場合、それを理由に離婚が成立する。
日本は男性中心の国だからなにかにつけ手続き(改姓手続き)は女性の方が大変である。わたしは名前は記号にしかすぎないと思っているので、わたしが改姓する方が良かったのではと思う。
生体移植の場合は手続きがおそろしく煩雑である。宇和島徳洲会病院での開業医夫妻による臓器売買事件もあって、さらに厳しくなったようである。それが結婚の理由ではないが、大きな要因のひとつである。身内であれなんであれ、他人様の臓器を頂戴すると云うのは簡単なことでない。せめて籍を同じくするのは理の当然であろう。
運転免許証乃至被保険者証の裏面に臓器提供に関する意思表示欄が設けられることとなった。1億2000万の人口に対して、日本臓器移植ネットワークに登録された臓器移植希望者は1万2009人。そして2009年中に実施された移植件数は僅かに213件(生体移植を含む)。わが邦にあって移植がいかに希有なことか、こころ致さねばならぬ。