このところ透析のあと、動かれなくなるひとが続出している。血圧の急速な低下が理由である。150乃至160から一気に90、80へ下降している、過剰な水分除去によって血液が濃厚になりすぎたのだが、これは自己管理に属する。
先日、席の移動があったと書いたが、入院患者が複数出たからである。症状の悪化、感染症、合併症など理由は多々あるが、今回は入院透析である。除水量が多すぎて通常の透析で間に合わない。ちなみに隣人も2900の透析、今一歩で入院である。
水分制限は比較的守られているが、問題は食事からくる水分である。わたしには食事制限より水分制限の方が守りにくいのだが、どうやら逆の方が多数を占めるようである。
透析をはじめるときは太った方が多いが、三年、四年と続けることによってどんどん瘠せてくる。平均すれば身長170センチで60キロは切っている。従って3000超の除水だと体重の5パーセントになる。わたしは失神するのが嫌なので1パーセント内に収めている。
医師がドライウェイトを決めるのだが、300から500グラムぐらいなら自己申告でどうにでもなる。「今日は食べ過ぎたので300グラムほど残してください」で済むはずである。残した体重は一、二週間かけて徐々に減らしてゆけばよい。ドライウェイトは目安であって、厳密に守るというものでない。それを遮る看護師はいないと思うが。
追記
九日に「カリウムが規定値を超えた」と書いたが、僅か二週間で血液検査はクリア。豆類、根菜、果物など、徹底的にカリウムを抜いた結果だが、われながら愕いている。早速梨を喰いたいと甘いことを考えている。