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忙裏   一考   

 

 朝九時に家を出て、戻ったのは夜の八時、終日病院を梯子した。腎移植だが、憩室は問われないが輸血と大腸癌は要注意と聞かされた。癌はポリープを引っくるめて事前の完全な除去を命じられた。輸血はさまざまな抗体をもたらす。輸血によってドナーの血液に対する抗体があれば移植はできない。免疫抑制薬が効かず量を増やせば増やすほど、出血箇所が気になる。最悪、憩室も問題になると聞かされた。
 このところ、腹部のレントゲンとエコーを撮り続けている。エコーは一週間で三度である。しかし映像を見たのは今回がはじめて、右側が重傷で左はそれほどでもない。結石に黴が生えてそれが腎臓のネフロンを破壊する。左側の腎臓が生きているので尿だけは出ている。尿と云っても単なる水分で尿毒素は排出されない。ちなみにこの二年間、白血球が異常に高かった理由は前述の黴がもたらす炎症のようである。
 戸田中央の医師と云うよりは女子医の医師によると、現状だと水分は十分に補給してもらって結構と。クリニックへ戻って泌尿器科の医師に伝えると「そうかもしれない」。結石の患者のことはよく分からないのが本音であろう。

 以下は書きにくいことだが、他の患者のために記しておく。
 戸田中央で最初の質問は腎不全に罹った理由である。結石と応えたところ、その腎臓は摘出しましたかと聞かれた。摘出をわたしは考えてもみなかった。明石時代の症状を根掘り葉掘り聞く。体外衝撃波から尿管バイパスまでを説明したが、どうやらその初期段階にわたしの判断ミスがあったようである。四回ほど体外衝撃波を受けて結石が流れ出さない場合は内視鏡で取り除くなど方法はいくらでもある。最悪、摘出すべきだった。破片で捨て置くから腎不全になった、と。
 通常、結石で腎不全になるなど考えられない、あり得ないことであると云われた。わたしの知識不足と、どうでもいいやとの投げ遣りな考えが理由だが、捨て置けば透析になると聞かされていたら初期段階で何等かの処置を施したかもしれない。すべてはわたしの遣る気のなさにある。
 結石はどのような人間にも起こっている。流れ出すか止まって石になるかどうかである。

 丸一日診察で追われたため、食事は摂っていない。当然体重はドライウェイトを一キロ近く下回ってしまった。しかしクリニックの看護師はなにも云わない。汗だくのわたしを見て「どうだった、うまく行きそう」それが嬉しかった。


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2011年09月16日 09:10に投稿された記事のページです。

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