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歯石除去   一考   

 

 尋常な方策で取られず、麻酔をかけて二ブロックの歯石除去がはじまった。取敢えず、上顎の右半分である。力任せに削るので後々響くだろうなと思いつつ清掃は済んだが、口腔全体が痛い。夜になって痛みはさらにひどくなる。食事などまったくできない。相澤さんが来られたが、満足な会話もかわせない。
 夜が明けて早朝から透析である。ドライウェイトを切っているので看護師は「除水はゼロですね」と念を押す。「ですから加水してください」と冗談を云う。冗談を云える看護師と云えない看護師がいる。その見極めが難しく、たまに悶着を起こしている。特にドライウェイトの変更に関しては、口煩い看護師がいる。このようなことは医師か当人が決めることなのに。体重を増やせば血圧が上がる。それを心配してのことなのだが、わたしは透析がはじまってから降圧剤を飲んでいない。180を超えれば飲むようにいわれているが、超える心配はない。
 今日は上顎の左半分、いささかうんざりだが、医師はわたしの歯を思ってのこと。適宜処置していただくしかない。

 相澤さんとはこのところ俳句のはなしばかり。江戸三百年の間、和歌は惰眠を貪っていただけ。その点、俳句はとんでもない言語空間の探検を繰り返している。なにはともあれ、蕪村をはじめとする現代詩の基盤を生んでいる。それが理由かどうかは分からないが、相澤さんから肉筆の句集を頂戴した。収録句は二百句を超える。彼は詩人であり歌人だが、やはり俳句も書かれていた。活字にはしないとの句集を手に、読まれる嬉しさと遺稿集を頂戴したような複雑な心持ちである。


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2011年08月05日 12:00に投稿された記事のページです。

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