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浄財   一考   

 

 全国から届いた浄財は「義援金配分委員会」で立てられた配分計画に基づいて被災者に届けられる。わたしは明石在だったのでまったく貰っていないが、神戸市内では死者一名につき十万円、損壊家屋一世帯につき十万円が配られた。即効性が求められているにもかかわらず、1788億円の義援金が行き渡るのに一年近くを要した。
 場所にもよるが、今回は一次分として既に三十五万円が手渡されたと聞く。五月末で2500億円を超える金数が日赤と中央共同募金会だけでも集まっている。従って、個人への手渡し分はその数倍になると予測される。
 他にも、同義援金や原発事故の損害賠償金は借金の差し押さえ対象から外すための法制度、企業や個人が生活再建のために新たな借金を抱える「二重ローン」を支援する措置、利子負担の軽減措置などが検討されている。

 神戸では両親を同時に喪った被災児童〈中学生〉に市が火葬費二十万円を請求して問題となったが、岩手県は震災後約二箇月間に遺族自らが行った分の葬儀費用を還付すると発表した。至矣尽矣の援助は良いのだが、自活したくないので仮設に罹災者が這入らないとか、援助物資でこと足れりとして地元の商店に客が来ないとか、阪神大震災の時には生じなかった問題が多々起きている。お上への依存心が高いのは地域性か、それとも日本人固有の政府への不満の裏返しか。

追記
 阪神淡路大震災と東日本大震災、火災と津波の違いがあって、同日に語られないのは云うまでもない。


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2011年06月10日 14:21に投稿された記事のページです。

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