2010年7月17日の新華網によると、中国では腹膜透析や血液透析をしながら腎移植を待つ患者が毎年百万人、肝炎末期で肝臓移植が必要な患者は三十万人いる。そのうち臓器移植を受けられるのはわずか一パーセントだという。
わたしが腎不全になった理由は腎臓結石だが、この腎結石もしくは尿路結石にかかる比率は二本では人口十万人で五十三人ほど。また、生涯のあいだに百人のうち四人が一度は尿路結石になると言われる。結石から透析に至るのはさらに少なかろう(一説によると結石患者の二パーセント)が、その正確なデータは持っていない。ちなみに、東葛クリニックでは患者一千人のうち、腎結石が引き金になったのはわたしを入れて二名しかいない。
上皮小体(副甲状腺)と呼ばれる米粒ぐらいの臓器が首の甲状腺の裏に四つある。血中のカルシウム濃度を正常に保つためのホルモン(副甲状腺ホルモン)が分泌されている。結石の治療は腫瘍化した副甲状腺を切除するようである。そうした手術をわたしは受けていないので詳細は分からない。わたしが何度か受けたのは体外衝撃波結石破砕術(ESWL)のみで、経尿道的尿管砕石術(TUL)も受けていない。要するに、本気で癒さなかったのが祟って透析となった。
現在では透析に至る腎不全患者の七割は糖尿病症であり、その数は増え続けている。糖尿病症の治療法を紹介するのがもっとも役立つのだろうが、わたしが糖尿病症でないので違いがよく分からない。いずれにせよ、透析をはじめてしまえば似たものだと思うが、それ以前の食事制限は似て非なるものである。