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余命   一考   

 

 毎年三万人が新たに透析患者になり、二万人が亡くなるため、約一万人が純増している計算になる。現在総数は二十八万人とも三十万人とも云われている。単純計算だと三分の二は一年未満で死去している。単純計算と述べた理由は発祥時の年齢を考慮していないからである。「透析患者の寿命」で記したように、余命は透析を始めたときの年齢に左右される。透析生活三十五年十一箇月との記録があるが、これは二十歳で透析をはじめたケースで、かつ二十八万分の一の確率である、従って参考にはならない。
 透析患者の死因の一位は減少傾向にあるものの心不全。心不全は水分管理を怠ると惹き起こす。血圧値や心胸比を参考にしながらドライ・ウェイトのこまめな調整が必須。二位が感染症で肺炎が含まれ、高齢者、糖尿病性腎症の増加に比例している。風邪引きは命取りと書いたが、風邪に予防薬はない。罹ったときに重度に陥らないためのインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの積極的な接種が肝要である。
 透析を受けながら何年生きられるかは分からない。膠原病やアルポート症候群の患者もいて、一括りでは考えられない。医師は大きく別けて糖尿病と糖尿病以外とに分類しているようだが、やはり個体差があってなんとも云えない。「透析時体重減少(除水)率と1年間の生存に関するリスク」などを検索しても、具体例に触れているわけでない。自らの寿命は自ら考えろということのようである。ただし平均値は出ている、健常者と比して極端に寿命が短くなるのは間違いない。


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2011年01月29日 21:27に投稿された記事のページです。

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