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寿命   一考   

 

 骨密度が戻ったのを祝して半額の海胆丼を四百四十円で買ってくる。値が値だけあって、軍艦巻の二巻ぐらいの量の海胆である。北海道の海胆丼は三千円から四千円はするが、海胆の量がこちらの丼の五、六倍は盛られていて、結果的には安いのである。
 近頃は刺身、鮨、焼き肉と好きなものを喰っているが、量は少ない。例えば焼き肉は80グラムから100グラムまで、三切れか四切れしか食していない。飯が150グラムなので、併せて250グラム以内である。それを一日二食、当然、間食はしない。それでもじわりじわりと体重を増やしている。ちなみに、週一回は味噌汁も頂戴している、ただし総量規制はしっかり守っている。守らなければ血液検査はクリアできない。
 ダイアライザーで尿毒、クレアチニン、尿酸などは除去できるが、カリウム、リン、ナトリウムなどは全量処理できない。腎臓は二十四時間動いている。週三回四時間の透析で代行できるのは腎臓の機能の七パーセント。生きてゆくのに最低の機能をダイアライザーが担っている。従って、通常の食事を摂るのはかなわない。特にリンを減らそうと思えば蛋白を減らすしかない。蛋白を減らすとは食事の量を減らすことである。
 いずれにせよ、透析によって尿毒素が浄化されるが、次回の透析まで血液中の老廃物は体内に残されてゆく、それが寿命を短くするのは当たりまえである。

追記
 前項の透析患者の寿命について一言。英国では七十歳を越えるとと移植はおろか、透析さえ拒否されるようである。瑞典では自力で食事ができなければ餓死するしかない。看護師は食事は出すが、それから先の面倒はみない。外国は実に明解である、老人は寿命を守れ、不必要に長生きするなということらしい。


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2011年01月28日 20:27に投稿された記事のページです。

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