マッカランの新製品を購入、メーカーズ・マークのカスクを熟成に用いたもの。何時も書いていることだが、マッカランはシェリーカスクでない方が好みである。シェリー香が強く、渋味が勝ったものが多いように思われる。長期熟成品ならともかく、十年から十二年ではシェリー香は押さえ気味の方が旨いと思う。
以前、ボトラーものでマッカランのバーボンカスクを飲んだが、マッカラン固有の男性的な味わいに惚れ直したことがある。今回のボトルは当たりは柔らかいが、マッカランの違う側面を強調している。
序でに、ファインオークの十二年もののニューラベルを購入。ラベルにトリプルカスク・マチュアードと記されている。フレンチオークのシェリー、アメリカンオークのシェリー、バーボンの三種だそうである。以前のファインオークはフレンチオークのシェリーとバーボンの二種だったと記憶する。色も随分と異なる、もっとも色ほど当てにならないものはないが。新しいファインオークの方がシェリー香は強い、渋味が表面に躍り出た感じである。旧ボトルがわたしの好みに近い。オーナーが変わってからマッカランの試行錯誤が続く。今のところ、大量生産が裏目に出ている。