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リッチな失神   一考   

 

 医師に先日の醜態を謝ったところ、血圧が70-40を切ればいかような人間でも失神すると、憐憫とも励ましともつかぬ言葉がかえってきた。それは分かっているのだが、医師、看護士、技師に看取られながら意識を失うのはいささかリッチである。いざとなれば電気ショックの器具も揃っている。死ぬ懼れがないのである。わたしにとっては初めての経験だった。
 心胸率というのは肺臓と心臓の比率である。肺臓の左右の寸法の40パーセントが心臓の理想的な大きさとする。腎臓を患うと水分が分泌されなくなり、血中の水分含有率が高くなる。要は心臓の肥大である。4.0の数値が5.0になり6.0にもなる。そうなると全身に水が溢れる、心筋梗塞や心不全の引き金になるのである。
 その肥大した心臓を除水によって4.0にまで小さくする、それが透析のひとつの役割である。ところが、わたしの場合は透析前にすでに4.0を切っている。透析をすればさらに小さくなって、血圧が下がる。それがブラックアウトの理由だそうである。
 今回500グラムほど体重を増加するように云われた。前記したように体重というものは急速には増えない。だとすれば、除水率を減らすしかない。しかしと思う、健康が心胸率だけで計られてよいものだろうか。もちろん失神はもっとも嫌な避けるべき症状である。その一方でわたしの身長に相応しい体重があるに違いない。最初のドライウェイトが62.8キロ、それが僅か三箇月で65キロにまで増やされた。そのことに若干の疑問が伴う。


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2010年12月14日 23:11に投稿された記事のページです。

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