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企画書   一考   

 

 先日関さんと話していて、もっとも為事ができるのは何歳ぐらいだろうかと思いをめぐらした。わたしは三十歳、彼女は三十三歳ということだった。自らの経験に基づいたはなしであって、なんの参考にもならない。しかし、二人共にほぼ同じような答えだったのには理由があるはずである。
 三十歳乃至は三十三歳以降の為事はどうかと云うと、それらは既にそれまでに芽生えている。要するに、三十歳までの為事以上の為事はできないと云うことにもなる。確かに怖いもの知らずで、がむしゃらに為事ができるのは三十歳ぐらいが限界であろう。もっとも、三十歳との年齢自体が晩期大成型を内包している。早熟であれば二十歳までに人生の大略を処理している、そのようなケースも多いに違いない。
 正社員であろうがアルバイトであろうが、はなしは同じで、為事をしておればなんらかの理不尽、非効率、納得しがたいものを感じる。されば企画書を提出するのみ、断わられても、拒否されても何十回となく企画書を提出しつづけるしかない。やがて上司は手に負えないと見ると、必ずやさらに上の上司にはなしを通す。この間の消息はただただ根比べである。二、三百も企画書を出せば、やがて役員のお出ましになる。企画書が会社の方針に見合わなければ、連結会社への配置換えもしくは定款の書き換えになる。二、三百の企画書に対して無言でいるような会社は日本では見受けられない。
 大方は二つもしくは三つの企画でもって諦める。そして転職する。転職するひとは転職すれば思いのままの為事ができると期待している。そこがわたしには分からない。例えば某チェーン店の喫茶店でアルバイトしているとする。そのチェーンは業態の異なる四十ほどの企業を経営している。さればこそ、先程の企画書を武器に本社へ乗り込み、定款を書き直すことも可能である。為事をしようと思えば、いかなる状況にあろうとも可能である。そう云った為事ができるのが、三十歳乃至は三十三歳までと関さんもわたしも思うのである。


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2010年11月29日 21:27に投稿された記事のページです。

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