今日一日無事であれば、十八日は北里研究所病院である。入院すればブラックアウトから解放される。ここ数日は祈るような日々だった。入院は最短七日、最長十日の予定。
ですぺらの営業は入院中も前田さんの手によって続けられる。暫くのあいだ、六時半から十二時までである。モルトウィスキーの種類が多いので、前田さんに分かるように註文していただきたい。同じヴィンテージ、同じ熟年数、同じボトラーであっても異なる酒がある。例えば、加水タイプとカスクストレングスである。
前田さんにも強く云っているが、寡多録で確認の上、現物のボトルで再度確認していただきたい。彼にはわたしの退院後もできるだけ長く手伝っていただきたいと思っている。どうかよろしくお願いしたい。