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つづき   一考   

 

 医師が変わるというのは大変なことで、手続き(検査)を一から始めなければならない。尿、血液、心電図、エコー、レントゲン、CT、MRIと続いて、結果が出るに一両日が必要である。それは仕方がないのだが、この真夏しかも日中に白金を往復するのは体力的に自信がない。それでなくても、気温の上昇に比例して、目眩い、吐き気、便秘の昂進ならびに全身の倦怠感はとどまるところがない。拙宅は外気温に関係なく二十五度に保たれているので大丈夫だが、外気に晒されて二十メートルも歩くと意識が薄らいでくる。個体差があるのでなんとも云えないが、他の末期腎不全の患者はどうしているのだろうか。
 現在は自力で小用を足している。そのために多量(一日二リットル)の水分を補給している。透析をはじめると早晩自力での小用は不可能になる。そうなると、一日一デシリットルの水分制限に陥る。ただし、この一デシリットルは飲まれない、薬の嚥下に必要だからである。水なしの人生なんぞ、わたしに耐えられるはずがない。大方は耐えられなくなって水に手を出す、それが浮腫や胸水の理由になるのである。
 透析は尿毒素の除去もさることながら、余分な血中水分の除去に主たる目的がある。通常は週三回三時間からはじまって七時間半にまで延長される。現在の機能では二日で二デシリットルほどの水分しか除去されない。一日一デシリットルというのは、そこからの逆算である。透析がはじまれば厳密な体重管理が必要になる。飲んだ分だけ体重が増えるからである。それを捨て置けば命取りになる。また、透析に伴う急激な血圧の変化が心臓に負担をかける。透析に至る前と這入ってからでは身体の疲れ方が数倍異なるようである。
 わたしは糖尿病ではないので、網膜症には罹らない筈である。しかし、このところ視力が異常に弱っている。視点を定めるのにとんでもない意志力が必要になってきたのである。先日店で聴力の衰えを指摘されたが、視力、聴力共に老いが理由ではあるまい。造血から骨粗鬆症に至るまで、腎臓はとんでもないものを引きずってくる。


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2010年08月02日 11:22に投稿された記事のページです。

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