今夜は外食、今年に入ってはじめてである。外食とは云え、近所の回転寿司へ行く。これだと体調がおもわしくなければ一皿で中止できるからである。金目、伊佐木、目鯛、鮃、鮪トロの五皿で千円、一巻百円である。廉いと云えば廉いのだが、抹茶に閉口。考えてもみなかったが、鮨屋へ行くには烏龍茶を持ち込まなければならない。白湯で鮨は勘弁願いたい。
あとからクレメジンを飲めばいいや、と思って抹茶を一口啜る。旨い、お茶の味を忘れかけていた。日本人であるであることを再確認、やはり煎茶、抹茶の類いは美味。遺伝子組み替えによる、カリウム抜きの緑茶の登場が待たれる。もっとも、日本ではほとんどの県で遺伝子操作の食品は製造すらが禁止されている。弱者に対して寛容さがこれほどない国も珍しい。遺伝子組み換えが自由になれば、食事制限はおおよそ解放されたものになるのに、と愚痴りつつ残りの抹茶を一気に呷って店を出た。