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目鯛   一考   

 

 今日は目鯛をかってきた。各種辞書では眼鯛と表記されているが、なにかの間違いではないかと思う。メダイであってガンタイではない。メダイというのは関東、四国ではメナもしくはダルマ。福島ではアゴナシ、他にもタルメ、セイジュウロウ、メブトなどと呼ばれる。関西ではダルマが一般的。イボダイ科の海産魚だが、イボダイより体はやや細長く眼が大きい。背は照り焼き、腹は刺身で頂戴する。伊豆七島周辺の海域が主産地。旬は冬だが年中出回り、腹身の脂の乗りは絶品。
 カンパチより旨いことは請合う。その目鯛の腹身が売っていたのである。今日は他にも三和豆水庵の生湯葉、馬刺のユッケなどを買ってきたが、こんな日に限って店は暇である。こうなればわたしが片付けるまでである。

 年間七万頭処理される兵庫県の牛肉の内、僅かに千二、三百頭がAー5等級で、神戸牛のサーロインならグラム四千円を切ることはない。一人前二百グラムとして原価が八千円。レンガ亭のステーキが二万円からというのも頷けようか。元町の西外れに昔から神戸牛専門の肉屋がある。一番安いバラ肉のスライスがグラム千五百円。わたしが何を云いたいかというと、肉などというものは金さえ出せばいくらでも旨いものが喰えるということ。それと比して魚は神経質である。金数を積んだからといって旨いものが喰えるわけではない。顔と目と勘と運がものをいう。謂わば肉は成金趣味の食い物で、魚は食通の食い物といえようか。どれだけ元手を掛けてきたかが問われる世界である。


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2010年06月08日 23:19に投稿された記事のページです。

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