輸血をしたので、梅毒血性反応成績書なるものが送られてきた。TPHAとRPR法双方がマイナスになっている。生物学的偽陽性反応(BFP)を呈する可能性のある疾患として種痘、水痘、エリテマトーデス、癩、流行性肝炎、伝染性単核症、原発性非定形肺炎などが列記されている。
唐瘡はともかく、現今噪がれているのはHIVやウイルス性肝炎であろうか。わたしは素人なので、詳しいところはなにも分からないが。調べてみると、日本赤十字社では1999年10月から全輸血用血液に対してHBV、HCV、HIVについての核酸増幅検査(NAT)を開始したとある。わたしに用いられた血液製剤は赤血球濃厚液−LRのようだが、2000年以降は輸血による感染例数が1998年よりもさらに低くなると予想される、と書かれてあった。
いずれにせよ、わたしはエホバの証人の信徒ではなく、輸血しなければ死んでいた。命の変わりにどのような疾患をもらうとも気にはしない。それも運命と積極的に諦める。それでなくとも、わが五体は疾患だらけ人生は失陥の繰り返しである。