四つ脚の生活が続いたので、両膝が出血し大きな瘡蓋ができていた。それとは別に、腎臓の影響で身体を掻きむしるため、小さな瘡蓋が至るところにできていた。薬の効用か、それらが綺麗になった。
瘡蓋が消滅したのはよいのだが、身体の疲れは日一日とひどくなってゆく。息切れと目眩いに襲われ、駐車場から店までの一キロが十キロにも二十キロにも思われてくる。途中には公園のベンチ、階段、ホテルの植木の縁など休むところはいくらでもる。それらを利用する回数が日ごとに増えてゆく。店へ這入れば元気になるのだが、往き来に難儀させられる。
午後もそうだが、午前中に起きられないので、病院へ行っていない。しばらく血液検査をしていないのである。他の病院なら結果を知るに一週間から一箇月かかる。検査ペーパーが欲しいだけなので、山崎医師にお願いしようかと思う。それだと一日で済む。血液検査は食事療法の結果ならびにクレアチニンと尿素窒素の値の推移が分かる。いまのわたしにとっては唯一の存在証明である。