こんにちは。過大な御褒めを頂き恐縮です。「個」に対する概念は、実は私は一考さんに教わったような物なので、逆に恥ずかしかったです。
さて、戸田中央病院の処方箋に関してですが、プラチビットとサロベール自体が後発品です(各ワンアルファ=アルファロール、ザイロリック=アロシトールの)。
後発品薬の検索用に比較的面白い(?)サイトが在りますので御活用下さい。http://www.genecal.jp/
後発品の使用に関しましては我々現場医師に大きな混乱が在るのは事実ですし、私自身もかなり翻弄されています。
「薬には味付けなんて無いんだから、主成分が同じならどんな物でも一緒だ」と平然と言ってのけるような政治家が導入をしてますから当然ですが。
実は薬には「主剤」と「副剤」で成り立っていて、「主成分」と云うのは主剤のみを指しています。ので、副剤に関しては実は後発品はかなりいい加減です。
吸収率やアレルギーに関与するのが副剤である場合も少なくなく、この辺りが充分に判らない後発品はかなり使い難いと云う現実もあるのです。
また、供給体勢や安全性確保、情報提供状況等は後発品メーカーによっては全く明らかでないどころか殆ど連絡も取れない会社もあります。
従って、安易に「後発品への変更可能」とした場合は、全く知らない薬剤に変更される危険がある為、後発品を指定して使用する場合が多々あります。
私も後発品を使用する場合は、先行品を使用する場合以上に気を遣います。「安ければ危険でも良い」と云う訳には行かない上に「許可したのは医師」と
我々に責任が転嫁される危険性もあり、この辺りが日本で後発品が浸透しない最大の原因があると、私は考えています。