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迷い   一考   

 

 先日、高遠弘美さんの見舞いに与った。お忙しいなかをわが身ごときのために時間をお割き下さって恐縮している。「Oの物語」について書かなければならないが、今のわたしには到底無理である。このところ、自分が罹った病気についてばかり書いている。その理由は集中力をなくしたからである。眩暈がひどく、ひとつことを考え続けられない。最近書いている文章にも誤字脱字が多いのではないかと案じている。「Oの物語」についてはいずれ書かせていただくとして、今夜もまた私事を書き連ねる。

 今日は医師と数時間、医学を超えたはなしをした。腎臓は悪化の一歩、一週間以内に透析をはじめなければ一箇月も持たない数値になったと医師は云う。透析に問題があるのでなく、生きながらえる価値がわたしにあるのかどうか、迷いつづけている。死ぬことばかりを考えていた若い頃の感慨がいまなおわたしのなかに残っているとすれば、躊躇なく死を選ぶはずである。moonさん宛に書いた文章だが、「とりとめもなく」の末尾が気になって仕方がない。
 かかる迷いが生じるのは分かっていた。分かっていたが故に今回の一連の書き込みの頭に「腎不全」を置いた。そしてその迷いを他者はいかように処理しているのか、そこのところを医師と話し込んだのである。当然、結論が得られるとは思っていない。
 「渡辺さんのような考えをお持ちの方はままいらっしゃる。しかし、現状では毒素が頭にまで回っている。透析さえはじめればより冷静にものごとを考えられるのではないだろうか。そして私たちの為事は、一日一日、単なる延命策にこころを摧くことだ」。実に誠実な医師である。延命策などと云う文言を吐露させたことを済まなく思う。
 とりあえず、身体障害者手帳取得の手続きは済ませた。透析をはじめるしかないことは分かっている。そして透析をはじめるであろうことも分かっている。ただ、もう少しこころを整理し、風通しをよくしておきたいのである。


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2009年08月05日 07:53に投稿された記事のページです。

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