レイアウトが崩れる方・右メニューが表示されない方: >>シンプル・レイアウトへ

« 某サイト | メイン | 迷い »

遺伝子組換え作物   一考   

 

 御見舞いとの札をぶらさげて明石蛸がやってきた。胴と足をばらばらに解体して冷凍しなおす。胴の半分と足一本は生のままバター炒めで頂戴した。送り主の季村敏夫さんに感謝する。ですぺら再開の折に、お世話になった方々にバター炒めを味見していただこう。わたしは塩が使えないので山椒と檸檬だけの味付けになったが、やはりもの足りない。店では塩をたっぷりと使うつもり。

 「やさしお」という塩分二分の一の食卓塩をちはらさんが見付けてきた。「塩味はそのまま、塩分二分の一」が売りなのだが、釈然としない。ナトリウムの替わりにカリウムやマグネシウムを増やしただけではないのかと思う、栄養士に相談してみなければ分からない。
 他にも減塩醤油、減塩味噌、減塩マヨネーズ、減塩ウスターソース、無塩バター、無塩マーガリン、減塩だしの素等々がある。買い物に行かれないので、減塩醤油と減塩だしの素のみ入手した。塩のかわりに使ってもかまわない調味料は胡椒、山椒、辛子、七味唐辛子、山葵、生姜、紫蘇の葉、梅干し、カレー粉、酢、檸檬、柚子、かぼす、トマトピューレーである。従って、味付けの方法を根本から変えなければならない。
 低蛋白米「春陽」を購入したが5キロ3000円(送料700円)、いままで5キロ1400円以下の米しか口にしたことがない。LGCソフトの「晴米」5キロ1850円(送料735円)と混ぜ合わせて食べている。副食は横浜のメディカルフーズから試食用12食7200円(送料一部負担342円)を取り寄せた。一食あたり600円で、ネット検索による最安値だった。
 わたしは酒も煙草を嗜むので食費は切り詰めている。米や調味料それに菓子などを加えても月にならすと1万5000円までである。それが一挙に三倍に膨らみそうである。「療養食こそ、おいしくなくては」がこのようなメーカーの宣伝文句だが、「療養食こそ、安く利用できなくては」と思う。わたしが取り寄せたコースはたんぱく調整食で一食9グラムとなっている。特許を無償公開したゴールデンライスのように、遺伝子組換えによる成分改変食品の発達が待たれる。
 わたしのような末期腎臓不全のみならず、糖尿やスギ花粉などに悩んでいるひとは結構いる。茶葉からカリウムを減らすぐらいは技術的に可能だと思うが、環境や消費者団体などへの影響を顧みて一部自治体では条例で遺伝子組換え作物の栽培が規制されている。まったく禁止されている都道府県も10を算える。また、スギ花粉症緩和米などは医薬品としての規制を受ける。前述の春陽も規制が激しく、それが高値の理由になっている。ここにも健常者(マジョリティ)の専横がある。


←次の記事
「迷い」 
前の記事→
 「某サイト」

ですぺら掲示板2.0トップページへ戻る

このページについて...

2009年08月03日 11:26に投稿された記事のページです。

次の記事←
迷い

前の記事→
某サイト

他にも
  • メインページ
  • アーカイブページ

  • も見てください。

    アーカイブ

    ケータイで見るなら...


    Google
    別ウィンドウ(orタブ)開きます。

    牛込櫻会館(掲示板1.0他)内
    ですぺらHP(掲示板2.0他)内
    Powered by
    Movable Type 3.34