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いちご煮   一考   

 

 ずいぶんと前のはなしだが、四戸さんからいちご煮を二罐いただいた。ひとつはそのまま煖めて、いまひとつは炊き込みご飯で頂戴した。青森から岩手にかけていちご煮はよく知られた潮汁である。ウニとアワビが基本だが、頂戴したものは蒸しウニとチリのロコ貝を用いていた。わたしの遊びがはじまったのはそこからである。ロコ貝が可能ならツブ、バイ、ゴマなんでもござれである、池波正太郎ならアサリかシジミだろうが。
 北海道から冷凍の蒸しウニを送ってもらい、さまざまな貝を用いてみた。そして気がついたのはウチムラサキ貝であった。ウチムラサキ貝を神戸ではオオガイもしくはホンジョガイという。戸田界隈の魚屋では北海大アサリというらしい。これは三番瀬の大アサリと識別するために名付けられたようである。もっとも同じアサリとはいっても属は異なる。掲示板1.0の2006年09月22日「おでん」の項で詳しく書いているのでここでは繰り返さない。
 いちご煮はカツオ出汁だが、ウチムラサキの場合は塩と少量の酒だけのほうが旨い。そして大事は焚いたあと保温で置かないことである。保温するとウニが不味くなる。炊きあげてすぐラップで一人前ずつ小分けをし、冷蔵庫へ入れる。そして食べしなに大葉を刻む。
 四戸さんからいただいたいちご煮は八戸市の味の加久の屋の商品だったが、内容量は415グラム、これはほぼ二合の米と合う。よいものを頂戴したと、感謝している。五月の連休は宮古から八戸の野営場へ小型バイクで出掛けたかったのだが、結局は行かずじまい。そのかわりに、拙宅でウチムラサキ貝と戯れていた。


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2009年05月31日 16:21に投稿された記事のページです。

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