カウンターの天板は旧店同様、大谷石を用いている。カウンターの立ち上がりの部分も同じ部材である。立ち上がりは36枚の大谷石で構成されているのだが、その内の23枚が金曜日の営業中に崩れ落ちた。客に怪我がなくて安堵させられた。
大谷石の裏は張り合わせの合板ではなく、普通のベニヤ板が用いられている。従って圧力が加えられれば歪む。客の足が当たる部分なので一年のあいだに弛んできたのであろう。土曜日に大量の木工ボンドを買ってきて処置した。しかし、これは予測できたことである。再度剥がれるのは時間の問題であろう。剥がれれば張り直す、繰り返される応急処置、私の人生のようで微笑ましく思う。