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紫陽花と止揚花   一考   

 

 川津さんと夢にかんするメールの遣り取りをしていて、「色は色を否定する。しかし紫陽花は渡ってきたすべての色を紫陽花として生きることで肯定する。 だからこそシヨウカなんだ」と」というくだりがあった。「シヨウカという言葉が 「止揚花」となり、目が覚めました」と続くのだが、この「止揚花」には驚かされた。いうまでもなく、ヘーゲルのアウフヘーベンを指している。
 彼女はいつのまにこのようなアナロジーを駆使するようになったのか。詩人おそるべし、と思った。このところわけがあって情念について書き継いできたのだが、見事に先読みされたようである。
 「紫陽花は渡ってきたすべての色を紫陽花として生きることで肯定する」それにしても美しい言葉である。詩はこうでなければならない。彼女の詩はいささか観念的というか頭で拵える詩が多い、言い換えれば視覚に捉われて自ら作り出すイメージに翻弄されている感がある。だからこそ、作品を意識しない、このようなさりげない場面にあって本領が発揮される。のんちさん、これを詩精神というのですよ。


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2008年12月25日 20:53に投稿された記事のページです。

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