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映画身体論とドゥルーズ   一考   

 

 五月二十四日の土曜日、ジュンク堂書店池袋本店で宇野邦一さんの講演がある。掲示板で触れた「映像身体論」の出版を記念しての催しである。同店ホームページのトークセッションには以下のごとく書き込まれている。

『映画身体論とドゥルーズ』
宇野 邦一(立教大学教授)
■2008年5月24日(土)19時より 

 この数年『映像身体論』となる文章を書きながら、映像と身体というテーマの上を綱渡りするようなことを続けてきたように思います。なんども綱から落っこちながら、あまり前に進んでいない。しかし綱との関係は確かに変わってきて、落ち方も思考の一部になってくる。そんなふうに書いてきたようです。それらの思考をやっと一冊の本の中に閉じ込めてしまったいま、頭の中には「知覚」「政治」「身体」「感情」「生命」「時間」というような言葉が、糸の切れた凧のように漂っていて、呆然としています。
 ドゥルーズの本を断片的に読み返しながら、あらためてこうした問題系にどう入っていくか考えているところです。この数年読んできたネグリの世界政治そして生命の政治に関する考察がジワジワ効いていることもあり、「<単なる生>の哲学」に書いたことを再考する必要も覚えています。こういった情況を少し整理してお話ししてみようと思います。

◆講師紹介◆
宇野邦一(うの・くにいち)
1948年松江市生まれ。京都大学文学部卒業後、パリ第8大学に学び、文学科で修士論文を、哲学科で博士論文を執筆。現在、立教大学現代心理学部映像身体学科 教授。著書に『意味の果てへの旅』(青土社)『アルトー 思考と身体』(白水社)『他者論序説』(書肆山田)『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ)『反歴史論』(せりか書房2003)『ジャン・ジュネ 身振りと内在平面』(以文社)『破局と渦の考察』(岩波書店)『〈単なる生〉の哲学』(平凡社)、訳書にドゥルーズ『フーコー』ドゥルーズ&ガタリ『アンチ・オイディプス』(以上河出書房新社)、『シネマ2*時間イメージ』(共訳、法政大学出版局)、アルトー『神の裁きと訣別するため』(共訳、河出文庫)、ベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』(以上書肆山田)ほか。


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2008年04月30日 15:51に投稿された記事のページです。

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