膝の震えを防ぐために、ズボン下と洋袴のあいだにプロテクターともサポーターともつかぬ代物を当てていた。暖かくなったので、先週の土曜日からそれを脱いだ。当然のことだが、鉄馬の速度制限も撤廃した。ちなみに、ズボン下を穿いたのは今期が生れてはじめてである。強く薦められたオーバーズボンも結局穿かなかった。一度だけ、雨天でもないのにレインコートを穿いた。あまりの寒さに音をあげたのである。
ズボン下は癖になる。生きていれば、間違いなく今年の冬も穿く。それよりも、アメリカン・タイプの鉄馬は苦手である。今年の冬はBMWに再度跨がりたい。BMWはカウルが大きいので、風雨から身を守ってくれる。歳を喰うと楽をすることをのみ考える。