二十八日は土砂降りのなかを帰宅。雨がレインコートを抜けて、下腹部の大事なところがびしょ濡れになった。レーサータイプのバイクならガソリンタンクの手前が盛り上がっていて下腹部が濡れはしない。しかし、それでは腹が閊えるのと前傾姿勢に身体が耐えられない。
下腹部は冷たいのを通り越して感覚がまったくない。帰宅後、モノを確認するも純白にちぢまっていた。指も真っ白、髭も真っ白、序でに髪も真っ白、心做しか腹までが白く思われた。二重、三重に重ね着しているのだが、膝は振るえだすと止まらない。ガクガクガタガタのまま、家路をたどる。そろそろオーバーパンツが必要になってきたようである。
先日、顔の下半分を蔽うマスクと手袋を買った。薄いが空気を完全に遮断する、不思議なことに濡れても冷たくならない。水密式ならぬ風密式、もしくは温密式とでもいうべきか、すこぶる具合良くできている。痛い出費だったが、ウェット‐スーツに用いる材質とかで洗濯も可能である。ゴルフやスキーに用いるスポーツ用品は厚いばかりで、バイクではなんの役にも立たない。
明石時代にゴアテックスのレインコートを高値で購入したが、百二十キロを超えると雨が突き抜けてくる。二百キロだとコートのなかが暴風雨になる。耐水圧性がすぐれている筈なのだが、それは静止した状態であって高速走行では用をなさないらしい。この件にかんしては石井さんと意見を同じくした。アメリカの科学者W. L. ゴアも案外だらしない。これからは土砂降りに限って車を利用する。
ソーシャル・ネットワーキングとやらを退会した。一部のひとに迷惑を掛けることになるが、こちらでお詫びしておく。