明日の海螺貝がどうなったのか訊こうと思って魚屋へ行く途中、危うく接触事故を起こすところだった。自転車相手に道路交通法を説いても詮ないはなしで、弱者云々でこちらが一方的に悪者にされる。双方に怪我がなかったのがせめてもの救いであった。
一昨日、帰りの川越街道でスポーツカーとバイクの事故があった。バイクは車の下敷きになって大破、乗っていた方はどうしたのであろうか。スポーツカーは中央分離帯へ激突して停車、フロントはふたつに折れ曲がり、エンジンは剥き出しになっていた。
それかあらぬか、バイクのときは不必要なほど安全運転を心掛けている。すり抜けは言うに及ばず、信号などで停車中の四輪の横を抜けるときは十キロ以下に速度を落とす。そして左側の車線は原則走らない。タクシーは客をしか見ていないので急停車は日常であり、白ナンバーは曲がり始めてからウインカーを出す。またトラックからバイクは見えない。追い越し車線を車の流れに乗って走るのが無難である。
前述の件だが、接触しそうになると私はバイクを意志して顛倒させる。左への顛倒は得意だが、右へのそれはぎこちない。今日は自転車の位置関係で右への顛倒だった。従って、右のウインカーを飛ばし、前輪の泥除けをひん曲げ、サイドバックを傷だらけにした。左脚の膝をしたたか打ったが、ズボンの下に膝当てをしていたので事なきを得た。冬場は身体が固くなっているので要注意である。それにしても、相手が俊敏な若者だったので助かった。衝突までの距離は二、三十センチ、甚く恐縮する彼の名前も住所も聞かずに別れたが、心から感謝する。
ちなみに、海螺貝はそれきりである。明日もう一度出掛けるつもり。