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アイラ・ストーム   一考   

 

 先日もカリラのカスク・ストレングスやインプレッシヴのアードベッグの注文を受けたがお断りした。インプレッシヴのアードベッグとラフロイグは旧店舗では最後のサービスとして特価で提供した。そして値は元に戻った、それでも安いのだが。また、グレン・ドロナックのトラディショナルは原価でお売りした。トラディショナルはかつては安かったのだが今は高い、それを承知で仕入れてきた。要は67年や69年もしくは74年のアードベッグや蒸留所に関わりなくトラディショナルのような古いボトルは売りようがないのである。売りようがなければ置かなければよいのだが、そうもいかない。なかには金額に拘らないお客さまもいらっしゃるからである。また、カリラのカスク・ストレングスは旧店舗では切れたままだった。値がほぼ倍になり、置くのをやめたのである。新店舗ではそうもいかないので仕入れてきた。ところで、専門の業務店にはカタログは置いていない。みなさんはどうしておられるのか、不思議である。
 高いウィスキーがあるかと思えば安いものもある。例えばグレンファークラスやハイランドパークである。為替は対ポンドで三割五分ほど騰がったが、値上げはその範疇に収まっている。
 安い酒といえばアイラ・ストームとのボトルがウィックから売り出されている。蒸留所未公開のアイラモルトで、樽の種類も本数も不明である。ただ、シングルカスクで三百六十本ほどと聞く。見立てはオークカスクのラガヴーリン、香味は至って美味。加水タイプは12年と記載されているが、カスク・ストレングスは10年ものと見た。今年一番のモルト・ウィスキーである。重厚かつなめらか、ベルベットのような味わい。焦げたヘザー、強いピート香、潮、海風、海藻の香り等、一度飲んだら病みつきになる銘酒中の銘酒。強烈な個性を包むエレガントなこくとシェリー酒の妙なる甘味。フィニッシュはパワフルでスモーキー。愛惜措く能わざる逸品。と書けばモルトファンならずとも必ずや酒屋へ購入に走るはずである。兎にも角にも安い、五千円札でお釣りがくる。


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2007年11月21日 11:57に投稿された記事のページです。

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